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Web3とは?Web2との違い・ブロックチェーン・NFT・DAOまでわかりやすく整理

2026 9/23
Web3基礎
2026年9月15日2026年9月23日
Web3とは?Web2との違いと基本のしくみ

Web3とは、ブロックチェーンなどを使い、インターネット上の資産や記録を利用者自身でも管理・移転できる仕組みを広げようとする考え方です。一つのサービス名でも、特定の暗号資産の名前でもありません。[1]

「Web2と何が違うのか」「NFTやDAOとはどうつながるのか」が分かると、Web3のニュースも読みやすくなります。この記事では基本用語を整理したうえで、利用前に確認したい点まで説明します。

この記事の要点
  • Web3の基本:技術・サービス・利用条件を分けて捉える。
  • Web2との違い:記録、鍵、復旧を誰が管理するかで比較する。
  • 利用・導入の判断:実現したい体験と、運営に残る仕事を確認する。
目次

Web3とは、インターネット上の管理や参加の仕組みに関する考え方

SNSに投稿するとき、私たちはサービス運営会社が用意したアカウントや保存の仕組みを使います。Web3では、ブロックチェーン上のアカウントを利用して、トークンを送ったり、アプリに接続したりする形も使われます。

ただし、Web3に厳密な一つの定義があるわけではありません。何を分散させ、利用者がどこまで管理するのかは、サービスごとに異なります。「Web3」と書いてあるだけで、データの管理方法や利用条件まで分かるわけではないのです。[1]

この記事では、Web3を理解するために、次の三つを分けて見ていきます。

  • 技術: ブロックチェーンやスマートコントラクトが、どのように動くか。
  • サービス: NFTやDAOなどを使い、何を提供するか。
  • 利用条件: 誰が管理し、利用者がどの権利・責任・負担を持つか。

この整理は、本記事で用いる見方です。仕組みの説明と、個別サービスを利用する判断を混同しないためのものです。

Web1・Web2・Web3の違い

Web1・Web2・Web3は、インターネットの特徴を大まかに説明する区分です。ある年を境に、すべてのサービスが次の方式へ切り替わるという意味ではありません。[1]

区分利用者の関わり方身近なイメージ
Web1公開された情報を読むホームページを閲覧する
Web2読むことに加え、投稿・交流するSNSで発信し、コメントする
Web3参加に加え、トークンなどを自分のアカウントで扱う対応アプリでNFTを保有・移転する

表は、それぞれの特徴を理解するための簡略化です。Web2のサービスにも決済やデータの持ち出し機能はありますし、Web3のサービスでも運営会社のサーバーなどを使う場合があります。

比較したいのは、名前の新しさよりも「誰が何を管理しているか」です。たとえば、アカウントの復旧、記録の保存、機能の変更を、それぞれ誰が担うのかを見ると違いが具体的になります。

また、ブロックチェーンを使うアプリにも、操作の難しさや処理コストなどの課題があります。すべてのサービスを同じ方式にする必要はなく、用途に応じて仕組みを選ぶという見方が適切です。[2]

Web2は運営会社のサービスアカウントを利用。Web3ではウォレットを使い、自分で鍵を管理する方式もある。鍵の管理者、復旧方法、利用条件を確認する。
図1:アカウントの管理方法から見るWeb2とWeb3。典型的な特徴の比較であり、鍵の管理者や復旧方法はサービスごとに異なります。

出典:ethereum.org(Web3)

Web3を支える三つの基本用語

ブロックチェーン:記録を共有するための技術

ブロックチェーンは、取引などの記録を一定のルールでつなぎ、複数の参加者で共有する技術です。中央の管理者だけに依存せず、記録を確かめられる仕組みを構成できます。IPAは、企業同士のデータ共有など、金融以外の活用についても説明しています。[3]

誰でも参加できるものと、参加者を限定するものでは、管理の方法が違います。ブロックチェーンという共通の技術名だけで、すべて同じ運営体制だと考えないことが大切です。

ウォレット:アカウントを操作するための道具

ウォレットは、ブロックチェーン上のアカウントにアクセスし、残高を確認したり、送信などの操作を行ったりするためのアプリや機器です。暗号資産そのものをアプリの中へ収納する、という説明では仕組みを捉えきれません。[4]

よく出てくる「秘密鍵」は、アカウントからの操作を承認するための重要な情報です。「リカバリーフレーズ」は、対応するウォレットを復元するために使われます。自分で鍵を管理する方式では、これらを失うと、一般的なサービスのようにパスワードを再発行して復旧できない場合があります。[4]

ウォレットを選ぶときは、機能や見た目に加えて、鍵の管理者と復旧方法を確認しましょう。

スマートコントラクト:定めた処理を実行するプログラム

スマートコントラクトは、ブロックチェーン上で動くプログラムです。利用者が操作を送ると、あらかじめ書かれたルールに従って処理が実行されます。Ethereumでは、NFTの発行や移転などにも利用されます。[5]

「スマート」という名称でも、状況を理解して柔軟に判断するわけではありません。何が起こるかはプログラムの内容に依存します。利用時には、操作の意味や取り消しの可否を確かめる必要があります。

NFTとDAOは、Web3の中でどんな役割を持つのか

NFT:一つひとつを区別できるトークン

NFTは、Non-Fungible Tokenの略です。日本語では非代替性トークンと呼ばれ、個々のトークンを識別できることが特徴です。アートやゲーム内アイテムのほか、イベント参加や学習の修了を示す用途も紹介されています。[6]

たとえば、イベントの参加記録にNFTを用いる場合、見るべき点は「どのイベントの、誰が発行した記録か」です。NFTという形式を使っていることだけで、発行元や記録の内容を信頼できると決まるわけではありません。

また、NFTの取得と、紐づく作品の著作権の取得は別の話です。 WIPO Magazineの解説でも、トークンを購入した際に得られるものと、作品に関する権利を混同する問題が指摘されています。画像の転載や商用利用ができるかは、権利者が示すライセンスや契約内容を確認してください。[7]

DAO:参加者による意思決定を組み込む組織の形

DAOは、Decentralized Autonomous Organizationの略で、一般に分散型自律組織と訳されます。ブロックチェーンやスマートコントラクトを利用し、提案や投票などを通じて参加者が運営に関わる仕組みです。[8]

参加や投票の条件は一つではありません。トークンを持つことで投票に参加するものや、活動への貢献を重視するものなどがあります。「DAOだから全員が同じ権限を持つ」とは限りません。[9]

参加を考えるときは、提案できる人、決定の方法、資金を動かせる人、運営の説明窓口を確認しましょう。名称よりも、実際の意思決定の仕組みを見ることが役立ちます。

NFTは一つひとつを区別できるトークンで、作品や参加記録などに使われる。DAOは提案や投票などを通じて運営に参加する仕組み。NFTの保有と著作権は別で、DAOの権限は組織ごとに異なる。
図2:NFTとDAOの役割の違い。NFTで得られる権利や、DAOに参加する条件・権限は、個別のライセンスや運営ルールを確認します。

出典:ethereum.org(NFT・DAO)/WIPO(著作権)

Web3は何に使う?利用する場面から理解する

Web3の用語を覚えるときは、利用する場面に置き換えると関係が見えます。ここでは仕組みを理解するために、会員サービス、活動の記録、共同での意思決定という三つの用途を整理します。以下の業務例はOMK編集部が作成した説明用の仮定で、特定企業の導入実績ではありません。

使いたい場面ブロックチェーン等に任せる候補運営側で決めること
会員向けの特典対象NFTの保有などを確認対象者・期限・予約・店頭での提供
参加や活動の記録発行した記録と対象アドレスを照合何を達成した記録か・発行条件・訂正方法
共同の意思決定提案・投票・実行の一部を記録提案できる人・決める範囲・実務の責任者
用途を考えるための整理。すべてのNFT・DAOで同じ機能が使えるという意味ではありません。

NFTは区別できるトークンとして扱われ、DAOには参加条件や意思決定の異なるモデルがあります。どちらも、名称だけではサービスの約束まで決まりません。会員証なら「保有の確認」、DAOなら「どの意思決定を共有するか」という具体的な役割へ落とし込むことが必要です。[6][8]

例:会員が特典を使うまでの流れ

STEP
公式の案内と利用条件を読む

会員に何を提供するか、対象者や利用期間、必要な操作を確認します。「NFTがある」という情報だけで申し込まず、使う場面を先に把握します。

STEP
対象の保有を確認する

サービスが対象とするNFTなどの条件を照合します。どのネットワーク・発行元を確認するかは運営が設計する項目です。確認画面から求められる操作の内容も読みます。

STEP
特典を提供し、利用状況を管理する

予約や受付、利用回数の記録、問い合わせに対応します。ブロックチェーン上の保有確認ができても、受付やサポートが自動的に用意されるわけではありません。

この仮定で考えると、ウォレットはアカウントの操作、NFTは確認の対象となるトークン、店舗のシステムは特典提供を担います。すべてを一つの機能として説明せず、利用者がどこで迷い、誰に問い合わせるかまでつなげると、導入後の業務が具体化します。

利用者と企業では、先に確認する点が違う

利用者にとっては、参加して何ができるか、費用が発生するか、困ったときにどこまで復旧できるかが判断材料になります。企業の担当者は、それに加えて、特典を提供する部署、外部事業者の対応範囲、契約終了後の移行を検討します。同じWeb3サービスでも、読む人の立場で必要な確認は変わります。

たとえば会員が画面へ入れなくなった場合、本人確認の情報を扱う窓口と、鍵に関する技術的な対応者が異なることがあります。企画書の段階で「問い合わせを受ける人」と「解決を判断する人」を書き分けておくと、機能の説明だけでは見つからない運用の抜けを確認できます。

Web3のメリットと、導入時に残る課題

Web3に期待されるのは、記録やデジタル資産の扱い方に選択肢が増えることです。一方、利用画面、費用、復旧、運営会社への依存といった課題は残ります。Ethereumの解説でも、操作の難しさや費用、中央管理の基盤への依存が課題として挙げられています。[1]

検討する利点成立させるための条件残る確認・負担
記録を確かめやすくする対象のネットワーク・記録・発行元が分かる記録の内容が現実の事実と合うかを別に確認
対応サービスで保有を利用する相手側も同じトークン等を判定できる相互対応・利用条件・問い合わせの分担
処理の一部をプログラムで実行する処理の条件と例外を実装する入力・プログラムの誤り、変更できる権限
参加者が意思決定に関わる提案・投票・実行の範囲を定める運営実務、責任の所在、参加者への説明
本記事で説明した技術・利用条件をもとにした比較。効果や削減額を示すものではありません。

「変更しにくい記録」は、間違って登録した内容を直したいときには制約になります。「自分で扱えるアカウント」は、鍵を失った場合の備えが必要です。利点と注意点を別々に暗記するより、同じ特徴がどの場面では役立ち、どの場面では負担になるかを並べてみましょう。

既存の仕組みと比較して、必要な範囲から試す

企業が導入を検討するときは、「利用者ができるようになること」「今の仕組みで困っていること」「Web3を使うことで変わる部分」の三つをまず書き出します。会員番号の確認だけが目的なら、既存の会員システムで解決できるかも比較します。NFTの保有を複数の協力先で参照したい場合は、接続方式と特典提供の分担を確かめます。

試行の評価も、発行や接続の成功だけで終わらせません。初めての人が案内を理解できるか、現場で確認できるか、担当者が不在でも対応できるかまで確認します。結果を見て、続ける機能、既存システムへ戻す機能、まだ導入しない機能を分けると、技術を採用する判断に理由を持てます。

Web3の利用前に確認したいこと

鍵と復旧方法を確認する

自分で管理するウォレットでは、秘密鍵やリカバリーフレーズを第三者へ渡さないことが基本です。サポート担当を名乗っていても、それらを要求する相手へ教えてはいけません。偽サイトへの入力や、SNSの個別メッセージを使った誘導にも注意が必要です。[10]

使い始める前に、公式の案内で復旧手順を確認しておくと、トラブルの際にも判断しやすくなります。

承認する操作の内容を読む

ウォレットに接続する操作と、資産の送信・利用を承認する操作は、同じ意味ではありません。画面に表示された内容を読み、対象のアドレス、資産、数量や許可の範囲を確認してください。Ethereumの公式解説は、送信先の間違いや、スマートコントラクトに与える利用許可にも注意を促しています。[10]

内容が分からないまま、画面を進めるためだけに承認しないことが大切です。

価格や収益の話は、技術の説明と分ける

暗号資産を購入・保有する場合には、価格が大きく変動して損失が生じる可能性があります。金融庁も価格変動や詐欺的な勧誘に注意を促しています。技術の将来性についての説明が、その商品やトークンの利益を保証するわけではありません。[11]

Web3について学ぶ段階で、購入を急ぐ必要はありません。まずは、使われている技術とサービスの内容を理解するところから始められます。

Web3についてよくある質問

Web3を学ぶには、暗号資産を買う必要がありますか?

基本的な仕組みや用語は、公式の解説を読むことから学べます。一方、実際のアプリで操作する場合には、サービスやネットワークによって手数料などが必要です。学ぶことと、有料の操作や購入を行うことを分けて考えましょう。[2]

NFTを持っていれば、その画像を自由に使えますか?

利用できる範囲は、権利者が示すライセンスや契約によって異なります。トークンを持っていることだけで、転載や商品への利用が認められるとは判断できません。[7]

Web3なら、運営者を信頼しなくても大丈夫ですか?

確認は必要です。ブロックチェーンの仕組みを使っていても、サービスの画面やプログラム、鍵の管理などにリスクは残ります。どの部分を誰が管理するかを確認してください。[1]

Web3を知ったあとに確認したいこと

新しいサービスを見るときは、「使っている技術」「提供している機能」「利用者の権利と負担」を順に確認してみてください。専門用語だけでは見えなかった違いを整理しやすくなります。

OMKホールディングスのWeb3事業では、複雑な情報を整理し、情報発信やマーケティングにつなげる方針を示しています。具体的な事業内容は、Web3事業ページで紹介しています。

利用時の注意点をさらに確認したい方は、よくある質問・リスク説明もご覧ください。

参考資料

  1. ethereum.org「Introduction to Web3」
  2. ethereum.org「Web2 vs Web3」
  3. IPA「ブロックチェーンの特性から理解する社会実装の展望」
  4. ethereum.org「Ethereum wallets」
  5. ethereum.org「Introduction to smart contracts」
  6. ethereum.org「Non-fungible tokens」
  7. WIPO Magazine「Non-fungible tokens (NFTs) and copyright」
  8. ethereum.org「Decentralized autonomous organizations」
  9. ethereum.org「DAO membership」
  10. ethereum.org「Ethereum security and scam prevention」
  11. 金融庁「暗号資産の利用者のみなさまへ」

参照資料の初回確認は2026年9月8日。2026年9月14日に主要資料を再確認し、利用例・比較表・手順を追記しました。個別サービスの条件や機能は、それぞれの公式情報で最新の内容をご確認ください。

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